風況観測
大型風力発電機を設置する場合、候補地の風況を長期(通常1年間)に渡り観測し、設置場所として適切な風が吹いているか精査します。
電気事業者に売電する場合、その収入に大きな差が発生するので重要な観測になります。
風況とは?
風の状態、性質のことをいいます。具体的には、次のようなものを指します。
平均風速の状況
瞬間風速の状況
風向の出現状況
風速の出現状況
風況精査とは
風車のブレード(風車の羽根)をまわし、その回転運動を発電機に伝えて電気を起こします。その電気の発電量で、どのくらい風が吹いているのか測定いたします。
大型風力発電装置を設置するためには、実際の風を観測することによりその状況を把握し、導入可能性評価と風車設置地点の最適設計をする上で不可欠な工程です。
観測方法について
高い観測塔を立てて観測を行います。
モノポール型(高さ30~50m対応)
トラス型(高さ40m~80m対応)
何故?高い場所で観測を行うのかというと、風は一般的に高い場所の方が強くなる傾向があり、また実際に設置する風車の羽根はとても高い場所(羽根の回る中心位置で60m程度)になるので、なるべくそれに近い状況で観測を行う必要があるます。
観測は1年間に渡り行います。これは1年を通じた季節の変動を把握する必要があるためです。
観測する項目は次に掲げるようなものです。
平均風速(10分毎の平均)
平均風向(10分毎の平均)
最大瞬間風速(月、年間)
風速の標準偏差(10分間毎)
我社は風況観測設備を安価で短期納品できます。設置から施工メンテナンスまでも承っております。
トラス型施行写真
①埋込鉄柱を現場にて組み立てます。
②埋込鉄柱の基礎部分
③アンカーを施行します。
④中間ポールを施行します。
⑥支線を張ります
⑦風況観測機の組み付け
⑧避雷針とトップブーム組み込み
⑨制御盤を組み込み完成